🐾不登校、でも。「大丈夫ですよ~」

ニンゲンたちのゴタゴタ

「いや~、政治の話もしはじめて、急に変わってきたよ」

と、旦那が電話で奥さんに報告していた。
しま暮らしも2年目に突入し、三女の様子が明らかに変わってきたという。

たしかに――最初は、学校と家の往復だけ。
休みの日は、家猫のワシと同じくらい、外に出ていなかった。

でも最近は、旦那とカフェ巡りをしたり、ふらりとドライブに行ったり。
学校に行きたくない日があっても、
「じゃあ、川でも行ってみるか~」
「海、今日は荒れてるかな~」
と、旦那がさーと車を出す。

まったく、ふらふらしてるだけかと思っていたが、
これはこれで“流しの癒やし屋”としての立ち位置を確立したようだ。
ドライブ中に潮風を感じると、三女もスーッと表情がゆるむ。自然の力は大きい。

学校でも、小競り合いはあるらしい。
でも、前の学校ではストレスが「10」だったのが、今は「3」。
「うちも猫社会だし、グルーミングの揉め事くらいはある」といったところか。

ありがたいのは、学校の“ゆるさ”。
「大丈夫ですよ~、自分のペースで」
と、教頭先生が言ってくれるらしい。
そのゆるさに、親も子も救われている。

毎日、神経をすり減らしていた三女のしっぽも、今はふにゃっとやわらかい。
目元もずいぶんやわらかくなった。

この家は、ちゃんと“再生の道”を歩んでいる。

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