🐾多子ですけど、何か?

ニンゲンたちのゴタゴタ
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旦那には、娘が3人いる。

長女は大学院1年、次女は大学4年、三女は高校3年。
どう見ても立派な「多子世帯」だと思うんだが、
人間界の制度では、そうはならないらしい。

テレビで「この春から、多子世帯の大学生は授業料が無償化に!」というニュースを見て、
旦那が「よっしゃー!ウチにも光が!」とぬか喜びしていたけど、
それもつかの間――制度は冷酷だった。

まず、無償化の対象は「大学生」のみ。
長女は大学院に進学してるから、対象外。
「知識を深めすぎた者は支援されない」って、なんだそのRPG設定は。

さらに、院生とはいえ、まだ扶養には入っているし、生活費だってかかってる。
なのに、制度上は「その子、もう数に入りません」って言われる始末。
おい、育て上げたら減点されるゲームか?

結果として、無償化の対象になったのは、次女だけ。
だが、ここでもまた壁が立ちはだかる。

国はこう言ってくるのだ:

① 学修の目的(将来の展望)400字
② 学修の計画(学び方の工夫)400字
③ 学修の継続意思(がんばる宣言)400字

合計1,200字の作文。
え? これ、大学入学のときにもやったやつじゃ?
「人生という名のループクエスト」かにゃ?

しかも、GPA(成績)が学部内の上位半分にいないと、はい脱落。
さらに、標準単位数を下回ったら、はい失格。

えーと、それってつまり、「ちゃんと勉強して、うまく書けた子だけ、助けてあげますよ」ってこと?
じゃあ、真面目に出席してても、成績がちょっと苦手な子は支援ナシ?

ちなみに、次女の通う大学では――
地元(大学がある自治体)の子は、無条件で無償化。
うちのような県外生は、ガチガチの審査付き。

つまり、「出身地によるやさしさ格差」が発生しているわけだ。

旦那は、ふと漏らしていた。

「もう、制度はわかった。あとは、成績と作文と、祈りだ…」

学費と仕送りに追われる親、
GPAに怯える学生、
それを静かに見守る猫。

いやいや、それでもワシは思うのだ。
3人育てて、1人が院に行って、もう1人も院へと続き、下の子も頑張ってる。
それって、もう表彰状もんじゃない?

お願いだから、制度さん――
せめて「よくぞここまで育てました手形」と引き換えに、
授業料くらいスッと免除してくれてもいいと思うんだけど…。

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